中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「医の倫理綱領」と、あなたのかかりつけ医

  山崎豊子原作の「白い巨塔」の中で財前五郎里見脩二という対照的な
二人の医者が登場する。今回のドラマでは財前五郎役を岡田准一が演じ
里見脩二役を松山ケンイチが演じた。
 財前は「自分のために患者を治す人」として、里見は「患者のために患者を
治す人」として描かれている。
 もちろん里見医師のあり方が患者である私たちにはありがたい。 
この「里見」をペンネームにしているお医者様がいるのをご存じだろうか?
里見清一というペンネームで多くの著作を出している。どれも素晴らしい本だ。
「医師の一分」 「衆愚の病理」 「医師と患者のコミュニケーション論」
「医師と言う職業」 「偽善の医療」などなど数多いが、文章も内容も素晴らしい。
 内科の臨床医で本名は國頭 英夫さんと言う。いまは本名でも本を出して
おられる。  私は里見さんのような医師だと思っている.。國頭先生は、「ドラマ
白い巨塔」の医療監修もされている。
 ところで、日本中の医師が「医の倫理綱領」にサインしているのをご存じで
しょうか。次に紹介しておきます。
医の倫理綱領
医学および医療は、病める人の治療はもとより、人びとの健康の維持
もしくは増進を図るもので、医師は責任の重大性を認識し、
人類愛を基にすべての人に奉仕するものである。


1.医師は生涯学習の精神を保ち、つねに医学の知識と技術の習得に
    努めるとともに、その進歩・発展に尽くす。
2.医師はこの職業の尊厳と責任を自覚し、教養を深め、
     人格を高めるように心掛ける。
3.医師は医療を受ける人びとの人格を尊重し、やさしい心で接すると
    ともに、医療内容についてよく説明し、信頼を得るように努める。
4.医師は互いに尊敬し、医療関係者と協力して医療に尽くす。
5.医師は医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に
    尽くすとともに、法規範の遵守および法秩序の形成に努める。
6.医師は医業にあたって営利を目的としない。