長男(44)への殺人未遂容疑で逮捕された元農林水産事務次官の
熊沢英昭容疑者(76)は、とても辛かっただろうと思うが・・でも、もし元次官と
いう立場でなかったら息子を刺さなかったのではとも考えられる。
川崎市の児童ら20数人が殺傷するという事件が、父親として、自分の息子も
同じような犯罪を犯す可能性をみてしまったのかもしれない。しかし、元事務次官
でなかったら、息子を数十回も刺しただろうか・・とも思う。
殺された息子の実情がよく分からないが、父親とは心が通じ合っていなかった
のは間違いない。 事務次官にまで上り詰めたということは、家庭を顧みる余裕も
なかったに違いない。 人生とは難しいものだ。上りもあれば下りもある。上だけ
見つめていても幸せになるとは限らない。 下にも下があり悲しまないでもいい。
この事件は、人生の難しさを感じさせられる。 私は元文部省事務次官だった人
と知り合いだった頃があるが、素晴らしい人なのに、思いもよらぬところで小さな人
だった。仲間への嫉妬心が強い、いやらしい部分をみて、その人にサヨナラをした
ものだ。 関西のある大学で記念館まで建ててもらえる人気教授が、とんでもない
嫉妬心丸出し(東京のある教授に対しての)の現場に出くわして驚いたこともある。
この話は、以前に学校名も含めて事実を書いたこともあるのだが・・。
今回の事件で・・エライ人たちの側面を・・ついつい・・思い出した。そういえば、
そんなもんかとも・・と思いますが。 やはり、庶民が一番よろしい。