中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

がん治療・藁にすがらないで

がんと告知されたら、あなたはどういう行動に出るのでしょうか?
私の友人は、絶対にがんなどにはならないと言い張っていたが、
ある日突然・・膀胱がんを告知された。
彼は怪しげな(酒造会社が作っていると彼は言っていたが)ものを
取り寄せていたようだった。
日本海沿岸にある神社に参りに行って体調を悪化させたこともあった。
横浜の有名な気功者から毎日「気」を送ってもらっているとも言っていた。
随分賢い人だったが、どうしてだか大いに迷っていた。
病院に勧められた手術の説明の時に手渡された書類を私に見せて
正中線」にメスを入れるんだぞ、そんなことが許せるものか、俺は手術を
やめる」と強い口調で言っていた。
私には正中線にメスを入れることが彼が言うような「許せん」という意味合いが
理解できなかった。
彼は、結果的には告知から半年後に、猛烈な痛みの中で亡くなっていった。
最近乳がんで亡くなった方がいたが、彼女も多くの「藁(わら)」にすがっていた
ようなのがざんねんだ。
医療が「がん」を治してくれると100%言えない現状に悔しさを感じるが、
がん患者たちの「慌てよう」が多すぎると私は思っていいる。
とても信じがたいタイトルの本が巷にあふれている。そういうものを読んで
信じるぐらいなら、ちゃんとした病院に行く方が絶対良い選択なのだが、どうして
藁を選んでしまうのだろう。
 がんのついての正しい知識さえあれば藁にすがることはないだろうが、
多くの人は「正しいがん知識」を持とうとさえしない。