中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

与謝野馨氏の無念さを感じる

自民党に復帰したばかりの与謝野氏の死が報道されたとき、
彼の無念さを感じて胸が痛くなった。
与謝野氏は政策通として知られているが、特に経済政策に
ついてはしっかりした理念を持ち続けていたように思う。
喉頭がんで声を失った後の5年前に政界から引退していたの
だが、5月に入ってから自民党に復党届を出して政界に戻って
来たのだった。
一部の報道では、都議選で小池氏をけん制するためだといって
いたが、私は違うと思う。
なぜならば・・かれは自民党の「右傾化」をかねてより心配して
いたからだ。
彼は自民党に復党したうえで、外野からとか、一国民としてではなく、
党員としての立場から、発言しておきたいと願っていたのだと思う。
最近の安倍政権に目に余る右傾化を感じた与謝野氏は、「死ぬ前に
言っておきたいことがある」と思っていたのだろうと思うのだ。
死を前にして、復党して言っておくという決断に、与謝野鉄幹、晶子
の孫としての意気込みを感じる。