中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

前立腺がん・ホルモン間欠療法(2)

 わかり易いように簡単に書いています。
 ホルモンの間欠療法を間違って・・勘違いしている人が
 いるようなので、そこのところだけを簡単にまとめて書きます。
 前立腺がんの治療にはホルモン療法が欠かせません。
 (1)で書いたように注射と錠剤が併用されます。
 しかし、私の場合は、悪性度の高いがんだったにも拘わらず
 錠剤の方は最初から服用していません。
 豪州の医師の指導でした。
 11年間で4度の間欠をしていますが・・・ここからが肝心ですので
 しっかり理解しておいてください。
 PSA値が、0,3前後あたりまで下がったら間欠し、PSA値が4,0
 前後になれば注射を再開してきました。
 PSA検査は3か月に一度行ってきました。
 最初の間欠の時に、間欠療法について医師の了解とか、勧めがあった
 わけではなく、反対されましたが、私が医院に行くのをやめたのです。
 他の内科医でPSA検査は続けておりました。
 PSA数値が4,0を超えたあたりで、泌尿器科医院へ行き「先生、再開
 します」というと、嫌な顔をしないで受け入れてくれました。
 その後は、0、3辺りまで下がると、「先生、来月から間欠しますが、検査
 には、3か月ごとに来ますから」というと了解してくださるようになったのです。
 こうしてこの医師と長い付き合いが続いています。
  以前相談を受けた患者さんは、PSA値が高い値が続いているのに、間欠
 してもいいですか? という相談でした。 即座に、それはダメですよ と、お答え
 しましたが…。
 間欠療法を実行している人は、まだわずかです。
 ホルモン療法を続けていると、効かなくなるから時々、間欠したほうが良いという
 ことだけ周知されていて、PSA値が高いのに間欠しようと思う人が出てくるので
 しょう。
  しかし、PSA数値が高い水準で移行している方には、間欠療法はお勧めでき
 ません。
 一方で、前立腺がんかどうかも怪しいような「前立腺がん」患者も多く、そういう
 患者?が ホルモン注射を打ち続けているという現実もあります。
 因みに、私の場合は、生研で12本の針を打ち、12個の細胞のうち、左側の6本の
 うち4本から、右側の6本のうち6本から「がん細胞」が検出され、そのすべてが
 悪性度(グリーソンスコア)は8でした。
 その上に「右葉被膜外」と「精嚢」に浸潤していましたので、あと一歩でステージ4に
 なる寸前だったのです。
 針生研で、1本からがんが見つかったひと、そしてグリーソン値が6だったという
 ような方は、「がん患者」と言ってよいものかどうか・・・・と、思われます。
 この程度の方は、治療をしないで経過観察でよいのではないでしょうか。
 (終わり)
  前立腺がんについての「がん相談」は、
  078-771-2711まで・・・午後7時~9時までに、どうぞ。