最近は、医学の世界も幅が狭くなっている。
「右足が痛い」と医者に言えば、わたしは「左足しかわかりません」
といわれるかも知れないほど、専門家が進みすぎている。
専門と言えば聞こえはいいが、言い換えると視野が狭くなってしまって
いると言える。
人間の体は複雑に作られている。ある部分の専門だけではわからない
ことが多いのだが・・それに対応できない医者が増えている。
こういう現象は、医学だけではなくほかの分野にも言えるだろうと思う。
MR,トルネードと言われた藤田哲也博士の功績を見ると、いろんな学問
の世界に身を置いた過去がある。
それらの経験が、新しい気象学を生み出したのだろうと思われる発想が
次から次へと考えだされている。
ノーベル賞に気象学分野があれば、いち早く藤田教授が選ばれていた
だろうと、だれもが認める功績なのだ。
人生は長い。だから若い時に狭い範囲の専門分野を学び、狭い道を
歩かなくても、ちょっと寄り道して、多くの経験をしてもよいのではと
思っている。
アイ・ピー・エス細胞の山中教授だって寄り道組の一人である。
< 中原武志のブログ http://blogs.yahoo.co.jp/atlastakeshi >