中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

医療不信を考える(4) 日本の医療レベル 1

 これまで「誤診」について少しばかり書いたが、誤診に
 ついては改めて詳しく書きたい。
 今日は日本の医療レベルについてちょっと考えてみよう。
 どういう訳か知らないが、日本の医療は世界最高レベルだと
 信じている人が意外に多い。
 日本の健康保険制度が世界に誇れるのは確かなことである。
 しかし、医療という面から考えると決して世界に誇れるレベル
 ではない。
 それでも、医者の中でも最高レベルだと思い込んでいる人も
 少なくない。そういう人に限って、医療レベルが上がることもない。
  さて、少し年代を戻して考えてみたい。
 私が子供の頃に過ごした田舎では、当時の人口が7千人?
 程度の町に医者が一人だけだった。その医者は町でただ1台の
 バイク車を持っていたが、それはサイドカーだった。65年ほど
 前の話である。
 それから10年ほど経ったころには医院が4か所に増えていた。
 当時は、内科と産科だったと思う。
 一般的に言って、世間では内科と外科の二つしかなかった。
 産科とか耳鼻科、泌尿器科なども外科分野なのである。
 内科医はメスを持つことはないが、メスを持つ診療科目は意外と
 多いものだ。
  時代を経るごとに、診療科目はどんどん細分化されてきている。
 大病院を受診する際に、どの診療科目を受診すればよいのか
 迷うほどになっている。
  診療科目が増えるほどに、医者の診る視野も狭くなっている。
 それを専門化という言い方をするけれど、私にはそうは思えない。
 専門医と、視野が狭くなった医師とは全く違うものだと考えている。