中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

NHK「ドクターG」で思うこと

NHKの「ドクターG」は人気があるらしい。
再放送も繰り返されているが、新しく新編成でも登場した。
凄い指導医がいて3人の研修医と患者の諸症状を見ながら
病名判断するという番組である。
 この番組を観て、医師ってすごい!と思う人が多いらしい。
何しろ、ひたっと診断がつくのだから。
 しかし、今後はよく。観てほしい。
3人の研修医とは、あなたが大学病院などに入院したときに
あなたの主治医になる人たちである。
 この番組に出てくるような指導医があなたの主治医になる
ことはないと言ってよい。
 研修医が最初に考えた病名が当たっている場合もあるが
当たっていない場合も多いし、3人がバラバラの病名を書くこと
だってある。
 最終的に病名が一致するのは、番組上そのように誘導し、
正解にたどり着けるようにしてあるからであって、回答者の
力量とは違う。
 私たちが緊急搬送されたときに、どういう医師が担当するのか
で判断(診断)が違う場合だってあるということがこれでわかる。
 私が昨年の秋に神戸・労災病院で「肺塞栓症」と診断された
時に、他の医院や病院の医師たちから「よく見つけてもらえたね」
と言われたが、それほどこの病気を見つけることが難しかったとも
いえる。緊急搬送の場合に、どんな医師が診てくださるかは命に
関わる問題だけに大きい。ドクターGを、そう思って観ると面白い。