「プロ野球ドラフト会議」でとんだハプニングがあった。
ヤクルトと阪神がどちらも明大・高山 俊外野手を1位指名したために
くじ引きとなったが、封筒の中身をご覧くださいという司会者の言葉の
すぐ後に封筒の中身を見たヤクルト・真中監督が高々と両手を挙げた。
そして、高山選手へ向けてのスピーチで、君がやってきたこの神宮球場で
これから頑張ろう!的な言葉を投げかけた。
金本監督は、封筒の中から取り出したが、中身を見ることなく席に戻った。
そのあとで、事務局から間違いだった旨の連絡があり、改めて金本監督が
高山選手に呼びかけるという、ちょっと信じられない光景だった。
その原因は、封筒の中の紙には左にプロ野球連盟のマークがあり、右には
交渉権獲得という文字があるのだが、真中監督はマークがあったので「やったー!」
と思ったそうで、その真中さんのガッツポーズに騙された形の金本監督は中身を
確かめないで席に戻ったというわけだ。
どちらも初めての経験だったのだが、それにしても両監督のどちらもチョンボだった。
しかし、金本監督は上手なスピーチで締めくくった。
「ビデオ判定でホームランに覆りました」と苦笑しながら喜んでいた。
一度はヤクルトの真中監督にあいさつされ、それに強く反応していた高山選手は
戸惑いの中で、「何が起こるか分からないドラフト会議なので、自分もよく分から
ない感じですけど、1位で指名していただいたので、うれしく思います」
「新しく金本さんが監督になるので、金本さんのように長く野球人生を歩めるような
選手になりたい。(甲子園は高校野球で3度出場)あんなにいいグラウンドでまた
やれると考えると、今からすごいワクワクしています」とコメントしたのはさすが!!
神宮で新記録を作った選手だけに期待できる。
それにしても、阪神は投手の指名にこだわらず、1位指名で外野手、2位指名で
捕手を、3,4,5位指名で投手を6位指名で外野手をと、最も少ない6名にとどめて
育成選手も取らなかった。12球団で一番少ない獲得選手となった。
ピッチャーがいなくて大丈夫??という感じがするが、まあ先を見てみましょう。