ドイツのメルケル首相から「私の携帯を盗聴しないで」と抗議された
件について、オバマ大統領は「もうしない」と述べたという。
これまでのことについては強く否定はしていないことから、アメリカ
政府が世界の首脳の電話を盗聴していたことは間違いない。
このような盗聴行為を暴露したために指名手配され、いまは外国に
逃れている元ＣＩＡ職員は、「アメリカは以前から世界の首脳の盗聴を
行ってきた」と言っている。
内部告発的にばらされたのは初めてだが、このようなことがあることは
１０数年前から言われてきた。私も１５年ほど前にＪＡ・ＮＥＷＳ紙に書いた
ことがある。
情報合戦という点からは、アメリカは何十年前から世界に先んじて
いて、それを外交交渉を有利にしてきたといえる。
相手の手の内を知った上での外交交渉なのだから、赤子の手をひねるほど
たやすい交渉だったことだろう。
今後、このようなことを防ぐ手だてがあるのかどうか。
通信手段を使っての指示は盗まれると思わねばならぬ。
暗号をどのように工夫しても解読されることは間違いない。
それは歴史が物語っている。
