中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

衆愚とマスメディアの責任

 ブログを書くときは言葉を選ばず、思った通りを書いてしまう。
活字になる場合の原稿では、雑誌社や新聞社からの校正を受けるし推敲も
重ねるのでそれなりの文章になっている。
 ブログでは書きっぱなしなので、言葉もぞんざいになってしまうのはお許しいただきたい。
「日本の国民の大半は馬鹿か」などという言葉などあまり言うべきではないのかもしれない。
 
 衆愚という言葉もある。熟語になったからと言って美しい言葉とは言えない。
 今回の選挙の結果は、衆愚の選択の集大成なのかと思っている。そして、衆愚という
空気は、マスメディアという風に吹かれて左右に大きく流されてしまうものだということも
今回で証明されたと思う。
大きくぶれることをナショナル・スイングというらしい。このようなナショナル・スイングは
どこの国にでも起こりうる。
 しかし、今回のように多様な党派が現れて選択を難しくした要因はマスメディアの責任だと
考えている。
 なんども言うようだが、戦争だってマスメディアの「大きな風」に衆愚が流された結果、当初は国民の80%までが開戦に賛成したものだ。どうしてそうなったかと言えばマスメディアの風に流されたからなのだ。
 テレビや新聞の記事を国民は「ありがたく」素直にうけとめている。実はたいした経験も
学識もない連中がしゃべっていることも、多くの国民は「まさかテレビや新聞がうそを言うはずがない」と固く信じている。
マスメディアを上回る知識を持っていないと、大風に吹かれて右に左にふれてしまう。
 来年の参議院選挙で、もし今回と同じ風が吹いてしまえば、衆参両院で3分の2以上の
議席を持つことになる右派の大集団が生まれ、憲法改正がいとも簡単に成し遂げられて
しまう。
 それでよいのかどうかみんなが考えてほしいものだ。
アメリカやドイツ、イギリスなどでは、ナショナル・スイングが起きても2大政党制の中の
ことだから、大きなブレは生じない。
 アメリカなどは、共和党民主党とも、巨大なシンクタンクを持っていて政策のぶれが
おこりにくくなっている。
 長くなりすぎるので、このあたりで筆を折ろう。いや、キーボードから離れよう。