中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

誰が何を目的で自民党を選んだのか

 こうなることは、自民党の圧倒的勝利が決まった時からわかっていた。
当時のブログで、これからの危惧について書いておいたが、私の危惧
した通りの展開となっている。
 その当時のカレンダー(このブログの中にカレンダーがある)から、当時
書いたものを読んでいただきたい。多分ぴったり!!だろう。
 
 誰が何を目的に自民党に投票したのか…と私は思う。
私が何かにつけて信頼がおける人がいる、54歳と若い。どんな話題を
向けても適切な返答が返ってくる。ところが、こと政治については彼の
考え方があまりに未熟なのを知って愕然とした。多分歴史認識がまだ未熟
なのだろうとおもう。
 彼は言う「民主党政権は最悪だったよな」と。確かに民主党政権には多くの
問題点があった。だが、戦後60年以上続いた自民党政権が作り上げた
官僚政治を一挙に変えられるはずはない。結局、民主党は官僚たちに
してやられてしまった。もちろんそう仕向けたのは自民党である。
 民主党の力不足は100%認めるけれど、だから民主党が悪かったわけでは
ない。デフレだって自民党時代から10数年以上も続いていたのだから。
 
 ところで、私が聞きたいのは、多くの人々は何を望んで自民党に投票したの
だろうか。経済が上向いてほしいという一念だけで投票したのだとしたら、
なにおかいわんや・・・(言葉がないほど呆れる)である。
 
 アベノミクスだけで円相場が下がったわけではない。
円相場が下がったから、自動車産業が儲かったが、それらがアベノミクス
成果とは言えない。たまたま時期がよかったとしか言えない。
 しかし多くの人は、アベノミクスのお蔭で景気が上向いたと信じてしまっている。
 
よく考えてみてほしい。安倍政権になってから、多くの庶民にとって良いことが
あっただろうか。次から次へと生まれる新しい法律は、ことごとく庶民にとって
辛いことばかりである。庶民切捨て、ごく一部の人たち(おそらく国民の1割程度)
だけは恩恵が受けられるかもしれない。だが、90%の国民にとっては厳しい
ことばかり決まりつつある。
 そして、いよいよ安倍政権は牙をむいてきた。
憲法改正に向けて着々と各種法案を成立させてきた。しかも、それは「あの日」
からすでに予測されていたことなのだ。それなのに、マスメディアは、それを見逃し
見過ごしてきた。法案成立が目前になってから、火がついたように批判的になって
も、もう遅いのだ。マスメディアの怠慢だと私はここに厳しくしておきたい。
 これまでに教育基本法消費税法などの重要法案があった。長い審議時間を
費やして、それらは成立した。
 今回の「特定秘密保護法案」の場合は、それらの半分にも満たない審議時間で、
間もなく成立しよとしている。
 教育基本法は、国家の要となる人材を育成するために重要なものだった。
消費税の場合は、」国民の懐具合と直接関係のあるものだった。
 しかし・・・今回の法律は、それらとは基本的に違う。もっと重要なのだ。
何が重要か・・日本という国の方向が変わってしまうという、とてつもない恐ろしい
ものだのだ。
 子供の時代を案じる。孫の時代を危惧する。
この法律が正しく運用されないと恐ろしい時代に突入するだろう。
もっと、恐れていることがある。誰か記憶にとどめておいてほしいことなのだ。
それは、本当に有能な人材を殺してしまう、生かしきれない、空虚な 社会が
生まれるかもしれないということだ。