中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

いじめ問題・だれが悪い?(1)

 最近、いじめ問題がまたまた火を吹いてきた。
火を吹いてきたというのは、日本で良く起こる現象でもある。
何かが起こると、突然に右へ習えとばかりに、一斉にマスメディアが
騒ぎ出す。日本のマスメディアの幼稚さでもあると思っている。
 
 いじめと言うのは、時代によって変化してきている。いじめる方も、いじめられる
方にも変化がある。
 一人っ子が多くなって兄弟喧嘩も少なくなってきたので、多くの子供たちは
痛みを知らない。
 親も子供を殴ったり叩いたりしなくなったから、痛みを知らない。子供が増えている。
痛みを経験すると、どの程度でどうなるのかを、身体が覚えるが、そういう経験が
ないと、相手のダメージ程度が分からず、やりすぎるきらいがある。
 いじめをやる方は、何かのストレスを、弱いターゲットに向けて発散させる。その方法
が、どんどんエスカレートしてきていて、陰湿になる傾向だ。親や学校が騒げば騒ぐほどに
陰湿さが増してきて、陽気ないじめではなくなる。
 どんどん悪い方へと子供たちを追い込んでいる現状がある。
 
 いじめを受ける側に何か問題があるのか? そういう場合もあるが、多くの場合は、
何かの弾みにターゲットにされてしまい、それが原因で、どんどんターゲットにされる
要素まで大きくなり、やられる機会も増える。
 やる側だけが悪いのじゃない、やられる方も悪いのだという人が多い。でもそれは
詭弁と言うべきだろう。
 
 いじめをする側のリーダーがいる。このリーダーが確固たるリーダーだと人は思うが、
そうではない。たまたまはずみでリーダーになったまでだ。本物の悪ガキのリーダー
と言うのは、こちょこちょしないものなのだ。いじめのりーダーと言うのは、時のはずみで
そうなってしまい、勢いで次つぎとやってしまう傾向がある。そのリーダーを取り巻く連中が
必ずいるものだ。彼らは、自分がターゲットになることを怖れ、リーダーの言いなりになる。
リーダーは、ますます増長していってしまうことになる。しかし、猿山のサルと同じで、
ちょっとしたはずみで、リーダーの座を失うこともしばしばである。
 どうしてそんなことが分かるのかという質問に答えておこう。
日本の最強軍団だと自負していた生徒たちを持つ高校の校長だったからだ。
600名の生徒の内の半分は、各中学校で「番町」と呼ばれた生徒と、その取り巻き立った。
だから、経験としても、多くのものを持っている。いじめをいろんな方向からもう一度
考えてみようではないか。
 彼らを非難するだけでは何も変わらない。マスメディアの連中は、何もわかっちゃいない
なと、私は腹立たしく思っている。何もわからない連中が、かき混ぜて事態をますます悪化
させている。