中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

アメリカの身勝手(1)

 忙しい、ブログを書く暇がないほど忙しかった。
耄祿爺がどうして忙しいのかと思う人がいるかもしれないが、
忙しいのだ。昨日は「がんサロン」というものをやった。
クラリネット奏者を迎えてすばらしい演奏を楽しんだ後、がん患者
の厳しい現実について話し合った。
司会をするにあたっては、いつも充分な心の準備をしている。
行き当たりばったりの司会では、がん患者たちの心の要求に
応えられないからだ。来週は「がん教育講座」を開催する。がんの
基本から考える講座だが、年12回高度で真剣な講座をやっているから
その準備も適当で良いわけがない。と言うわけで、何かと忙しい。
 
 さて、アメリカと言う国について語る時、いつも心に矛盾が生まれる。
実はアメリカが大好きで、これまで(と言っても昔の話になるが・・)
何十回と足を運んだ国であり、当時はアメリカ人の友人もたくさんいた。
だから、アメリカが嫌いなわけじゃない。
 しかし、アメリカ政府のやることときたら「身勝手」のほかに言いようがない
ほど、我がままそのもののように思える。
これからしばらく、その身勝手について書いてみよう。
 最近、アメリカがイランの核兵器生産を疑って、世界各国に(もちろん
日本にも)イランからの石油輸入をしないように呼びかけている。
 日本とイランとは、昔から比較的友好関係にある。イランからの石油
輸入は大きなウエイトを占めている。それでもアメリカの要求を無視する
ことが出来なくて、なくなくアメリカの要求を受け入れる姿勢を示している。
 アメリカは、イランから石油を輸入する際の清算に関わる銀行にも圧力
を掛けている。日本がイランからの石油輸入を大幅に減らすことになる
だろうが、原発事故で減っている電力をカバーするためには石油も必要な
時期だけに、アメリカの我がままが腹立たしい。
 どうしてアメリカはイランの核兵器生産を疑うのか。
イラクに対しても同じ疑いを持って攻撃を仕掛け、イラクを破壊した。
破壊されたイラクは、未だに復興出来ないで苦しんでいる。
今度はイランだ。
実は、今月(2011年12月)4日に、イラク上空を飛んでいたアメリカの無人
サイバー攻撃を仕掛けて着陸させ、イラク無人機を確保したのだ。
無人機とは、文字通りパイロットが乗っていないのだが、今の無人機は
ロケット攻撃も出来るし、偵察もできる最先端のものである。
 それがイラクに確保され、研究されると、その内容が中国やロシアにも
漏れる恐れがあるから、アメリカとしては早期の返還を求めている。
しかし、イランはそれに対してNOを突き付けた。
 無人機は先月アフガニスタン誤爆をやって問題になっている。
兵士の命を大切に考えるのは良いことだが、自国のテーブルでの操作で
他国を無人機による空爆で破壊、殺戮を行うとは何たることか。
 イランの核兵器云々でもアメリカの我がままがまかり通っている。
アメリカが最初に原爆を持ち、ロシアがそれに続いた。その後は中国や
インドやパキスタンなどが続いている。一番恐れられているイスラエル
原爆を持っていることは知られているが、アメリカによって問題にされたことは
一度もない。インドやパキスタン、中国も一度は大騒ぎされたが、いまや
問題になっていない。北朝鮮イラクが現在問題にされている。
 核兵器を世界同時にやめようと言うのなら、アメリカの言い分は正しい。
しかし、都合のよい国には認め、都合の悪い国は持ってはいけないと
言うのは、筋が通らない。原発と同じで、神の領域にある原子力を使った
兵器など、人間が持つべきではないのだ。アメリカだけが認められると
言うものではない。身勝手もいい加減にしろと言いたい。
この身勝手はTPPにも通じるものだから厄介だ。