一国の首相の退陣を巡って、これほど騒々しい国は珍しい。
大汚職をやったと言うわけでもないのに、国民が総力を挙げて
菅首相を引きずり降ろしにかかっている感さえある。
先にも書いたが、大震災だけでなく、4基の原発事故が重なると
いう、世界に例を見ない災害にあって、誰だったら上手くやれたと
考えるのだろうか。
実はそんなことはどうでもよく、とにかく菅首相ではだめだと言う
合唱にすぎない。
その合唱は、政治家の都合によって発しられ、マスコミの都合に
よって広められているのだが、いつの間にか国民の大合唱になって
いるのは、世界に向かって恥ずかしい。
世界は日本を注目している。大した理由もなく「バカ殿さま」扱い
していると、国民が笑われると言うことを知っておくべきだと思う。
自白調書の一部を証拠採用しなかった地裁決定に対する東京地検
の異議を棄却した。これ以上の不服申し立ての手段はなく、これらの
証拠を排除して地裁が一審判決を言い渡すことが決まった。
8月には結論が出て10月には無罪確定となる運びだ。
小沢氏の無題が確定すれば、当然のことだが「小沢首相」の声が
高くなろうと言うものだ。
それでは困ると考える政治家たちにとって、これまで小沢氏を追い
詰めてきた連中にとっては、一大事となる。
小沢氏の無罪確定までに、次期政権に移してしまいたい。だからこそ
菅首相に早期退陣を迫っていると言うわけである。
自分たちの都合で、都合のよい情報を垂れ流し、マスコミを誘導して
国民を惑わせる。良くあるパターンではあるが、日本人は善良な人が
多いからか、信じ安く揺れやすい。
己の信念と言うものをしっかり持って、政治家たちを見はってほしい
ものだ。
片山総務相の「ぜいぜい発言」は、最高だ。しっかり物事が見えている
証拠の発言でもある。こんな発言に耳を傾け、その含蓄ある内容を
しっかりかみしめるべきだと思う。