菅内閣も、いよいよ末期の様相を呈してきた。どんなにあがいても
もう後はないだろう。さっさと法案を成立させて辞任に持って行って欲しい。
問題は次期首相にだれがなるのかと言う問題である。今のところ野田
財務大臣が有力と言われている。昭和32生まれと言うからまだ若い。
実力があるのなら若い方がよい。
日本の政治家の場合、高齢者が多すぎる。どんなにあがいても高齢に
なると、頭も体も能力が低下する。発想が貧弱になる。行動力が落ちてくる。
だから、50歳代のように脂の乗り切った人で、頭脳が柔軟な人が良い。
野田さんが、その様な一なのかどうか私は知らない。
ここで気になることがある。
小沢さんは、国策とも思えるほどの強引さで告訴され、裁かれる身となって
陰の人になってはいるが、依然として力を持っている。
最近になって、小沢さん有利な状況が生まれて来ている。小沢さんの
被告(33)が政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑を認めた内容を含む
調書を裁判所が証拠として認めない決定を6月30日に下したからだ。
こうなると、小沢さんの無罪判決は時間の問題(裁判がいつまでかかるか
わからぬが)である。
小沢氏が無罪だとすれば、政局にも大きな波紋を広げることになるだろう。
次期首相が誰になるか予測は難しいが、誰がなったとしても小沢さんとの
距離のおき方が難しくなってくるだろう。
気がする。私の本心は、僅かの金額のことを問題にするよりも(これまでの
政治家が、どれほどひどい汚職をしてきたか)、こんな難局こそ小沢氏の
ような剛腕に政局を担って欲しいと思っているが、彼の出番は「今」であって、
1年後でも時すでに遅しだと思うから、結局は力を発揮できないで終わって
しまうかもしれない。
先だっての不信任案提出騒ぎの際の、小沢氏のとった態度も潔しとしない
もので、私の気持ちも冷めている。