中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

原発事故の収束の手順

今回の福島第1原発の事故は、国際標準尺度の「5」ということになっている。
しかし、すでにスリーマイル島事故の時の放射線放出量の20万倍を超えて
いるとすれば、この基準から言えば「6」にしなければならないはずなのに、
未だに「5」にしている点も腑に落ちない。
日本国内にパニックが起こらないようにとの配慮からだと思うが、正直な
ことを言ってほしいものである。
 
今回の事故の場合、収束に向かうには次のような手順が考えられると言う。
(1) 電源回復
(2) 配線・機器の点検
(3) 通電
(4) 照明の復旧
(5) 計測機器・中央制御室の復旧
(6) ポンプなどの冷却整備の点検
(7) 原子炉・使用済み燃料プールの水循環システムの再稼働
(8) 海水による熱交換冷却システムの再稼働
(9) 冷温停止
 
これまで、放射線被ばくの中で必死の作業を続けて(4)までたどり着けた。
しかし、放射線濃度が濃くなってきており、作業の中断を余儀なくされる中で、
今後の見通しがつかないのが現状だ。
 
25年も前に爆発したチェルノブイリの場合、現在も放射能管理のためだけに
3900人も働いている。その上に、それが今後50年間も続けなければならない
と言うから気の遠くなるような話だ。
福島原発事故が、どの程度の事故で収束できるのか、前にも書いたが、世界の
知恵の結束に期待するしかない。