中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

危険は増している。

私は、原発事故が発生した翌日の3月16日に「大災害が起こる可能性と避難の勧め」
を書いた。
その時点では、なにを言っているのかと思われた方も多かったに違いありません。
その後に、50キロ圏内の子供を持つ家族や、これから子作りをしなければならない
若い世代の人たちにも避難か疎開をと勧めてきたが、様々な問題もあって疎開
実行したくてもできなかった人たちが多かったことだろうと思う。
 
政府は、ここにきて警戒区域の設定を決めたり、学校でも外に出ないように求める
など、小刻みながらも国民に警戒を呼び掛ける姿勢が強くなってきている。
以前に何度も書いてきたので繰り返しになるが、政府の立場では「ここまで」しか
言えないと言うこともありうる。
だから国民は、自分の体は自分で守るほかないのだと言うことを、ここで改めて
強調しておきたい。
 
「いたちごっこ」というタイトルで書いたこともある。
原発事故現場でやっていることは、いたちごっこであり、それは今も改善されて
いない。収束に向けて前進しているかに報道されているが、決してそうではない。
私は、いまの方が危険が増していると考えている。
燃料棒の冷却は進んでいない。冷却するために注入した水は、汚染水として増え続
けていて、それを今後も完全に収める容器もない。
フランスから、放射線を吸収する装置が送れれてきて6月には稼働すると言うが、
各種放射線は、それほど簡単に吸収、除去されるほど簡単なものではない。
 
汚染が進めば進むほど、扱いが厄介になるだけに、危険は増しても減ることは
ないと認識する方が正しいだろう。