原発内の写真が公開された。ロボットが中に入って撮影したものだ。
日本側は操作の仕方が分からなくて、練習を積んでやっと動かせたと言うわけだ。
華やかにロボットを競う大会が開催されている。これらはNHKによって放映されている
のでフアンも多いことだろう。
メーカーによるロボット開発も世界最高レベルに在ると考えている。
無人ヘリも世界各国に輸出しているほど高性能である。
ところが・・今回の原発事故では、どれもこれも役に立たなかった。
何故なのか・・・以前にも書いたが、放射線がロボット操作を邪魔する?のだという
ことを言う人もいた。
しかし、私が思うには、日本のロボット開発は、人そっくりの顔や声で語りかけたり、
動物に似せたり、介護に使うものを目指したり、「人にやさしい」ものを目指していて、
事故や災害に対応できるものではないようだ。
アメリカは、ロボットを戦争にも投入しているだけに、実用的なものが多く作られて
いるのだろうと思う。
方向性としては、日本のようにロボットの平和利用が望ましいが、かといって、人が
立ち入れない事故現場が発生した時に対応できるものを開発してこなかったというのも
情けない気がする。
小型で、優秀なものを作るのが得意な日本は、こう言う時にこそ実力を発揮すべき
ではないのか。期待したい。
子供の時から「危険」ということに疎く育てられた人たちには、危機管理や危険を予測
する力が衰えているのかと、思えてならない。
危険を予知する能力などは、頭で考えても理解できることではないだけに、ここ50年間の
子育ての在り方の欠陥が浮き彫りになっているように感じるのは、思い過ぎだろうか。
いまの政治家が、先を読めないのも、甘い生活を送ってきた連中が多いからでもある。
2世や3世の国会議員に、庶民の何が分かると言うのか。
国難のなんたるかも知らないような連中を選んだ国民も同罪ではないかと思う。