中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

記事について早速指摘を受けました

新聞記事について、これで3度書いています。

今日、「第一回日本がん楽会美術作品展」の搬入日とあって
多くの方々がお手伝いに来てくださいました。

そこで、25日の記事について早速指摘を受けました。
「中原さんが、いつも話していることと違うね」と。

では、何が違うのか、私が記者に対して何に一番不満を持ったのでしょう。
それは、記事の中で「がんが見つかる経緯と、これまでの治療経過に悔いがある」との
趣旨の私の発言記事です。
私は、何度も記者に悔いは全くありません。と繰り返し説明していましたので、
私からの不満表明には「配慮が足りませんでした」とメールが来ています。

ここで、改めて私の述べたこと、これまで周辺に述べてきたことを書き記して
おきたいと思います。
1999年に両陛下から皇居内の御所にお招きがあり、首相でもしていただけない
握手を2度にわたりしていただいたのは、私の唯一の誇りだと、これまでにも
書いてきました。

その後、天皇前立腺がんになられたので、年齢の近い私も注意しようと、陛下が
がんになられた年からPSA検査を半年に1度の割で行ってきました。
外国でも、日本でもそうですが、PSA検査は通常の血液検査では出ないので、
医師にPSAの追加検査をお願いしますといっておかなければなりません。
もちろん、泌尿器科などの専門医の場合は、言わなくてもやってくれます。

こうしてPSA検査に怠りなく、検査結果にも心配していなかったのですが、
2003年にほんの少しですが、排尿のあとに出血がありました。
この場合は、前立せんがんよりも、膀胱がんを疑いましたが、専門医の検査で
どちらも大丈夫だとのことでした。

それが、2005年の春に、前立せんがんが3期にまで進んでいたということは、
どういうことなのでしょう。
考えられるのは二つです。
PSA数値があまり大きくなくてもがんになっている場合があるということです。
しかしほとんどの医者は、PSAが正常値の4を少し上回っただけでは生体検査
を勧めないでしょう。
PSAが10になっても「様子を見ましょう」と言う場合が多いものです。
実際に、様子を見ていても10年以上は十分に生きられる人が多いのも事実ですから。

もう一点考えられるのは、人によって進み方が早いということです。
がんにはいろんなタイプがあります。ゆっくりタイプと早いタイプです。
ゆっくりタイプでしたら、早く見つけない方が「がん患者」と思わなくて済みますから
気が楽です。
でも、早く進むタイプなら、早期に発見しなければ手遅れになるというものです。
一口にがんと言っても、多種多様です。

私の場合は、やるべきことをきっちりやった上で、それでもやや手遅れの3期だった
わけですから、全く悔いなどはありません。
こういう説明を具体的にしたのに(悔いがある)という表現をされては、私の人間性
にまで関わってくるというものです。
誇りを持って生きているだけに、悔いなどあるとは決して言われたくないのですね。