中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

自分を書いてほしいのではなく、事実を伝えたいのです

取材内容と新聞記事について厳しいことを書きましたが、
少し説明がありかもしれません。

取材を受けるとき、記事にしてほしいという思いがある場合と、
そうでない場合があるでしょう。
私の場合は、記事にしてほしいから取材を受けているのではないのです。

事実を多くの方々に知ってほしい、多くの方々に正しく伝えたい、そう思って
いつも取材を受けています。
記者や新聞社の側に立つと、これをどう受け止めるのでしょうか。
取材相手の思いや願いなどは後回しで、読者が面白がるようにと考えるのかも
しれません。

そういえば、今から34年も前ですが、私が創立した高校の件でNHKの取材を
受けたことがあります。素晴らしい内容のものが放送されました。
でも、あとで担当者にこう言われました。
「本当はね、あんな真面目な番組は上の人には受けが良くないのですよ。
中原さんが札束を数えているような「絵」だと喜んでもらえるのですが・・
NHKと言えども視聴率をきにしますから・・・」と。

この言葉がすべてを物語っています。この場合は比喩的に仰ったのでしょうが、
マスコミ各社の本質を突いているのかもしれません。
少々、取材の時と違った記事でもいいじゃないか…そんな声が私の心の中からも
聞こえます。

でも、やはり、本当のことを伝えたい。特に「がん問題」はそうあってほしいと
願ってしまうのです。