さきほどご主人が前立腺がんでお亡くなりになったと連絡をいただきました。
奥様から連絡があり、内容を公表してもよいとのことなのでここに書くことと
いたします。
9年前に奥様から「がん相談電話」がありました。
周囲から「あなたがついていながらどうしてがんに気が付かなかったの!」と
責められて…辛いと。
内科へ行くのにも泌尿器科へ行くのにもついて行っていたのでしたが、その際に
PSAを測ってくださいと言うことを知らなかった・・・それを知っていたら・・と思うと
心が痛む・・と。
当時、奥さんからは毎夜1時間ぐらいの長電話を10回以上の電話を受けましたが、
それだけ悩みが深刻だったということなのでしょう。
ご主人と一緒にカラオケにも行ったことがあります。屈託のない方でした。
ご主人は医師に全幅の信頼を持っていたようです。ホルモン療法(リュープリン注
とカソデックス錠を続けていたようです。私たちの会には入会されませんでしたが、
しばらくはニューズレターを送っておりました。
今夜の電話では告知を受けて9年目の7月ごろから食欲がなくなり、小便が出にくく
なったようです。それでも大好きなカラオケには入院する前まで通っていたようです。
150ほどだったと思いますとのことでした。
去年からPSAが急に上がり始めたと、普段は屈託のないご主人が気にしていたと
いうことでした。 最後は男性器(睾丸も)が10倍ほどに腫れ上がっていたのです・・と。
医師から言われるままに抗がん剤をいろいろと試しましたが、まったく効果があり
ませんでした・・と、言うことです。
抗がん剤を打ってから、ふらふらするようになって、あちこちにぶつかっていましたと
言うお話でした。
思われます。そういう場合、抗がん剤に期待しない方がよいのです。
「主人は、少しでも長生きしたい」と言いながら亡くなりました・・と、哭いておられました。
彼よりも告知されたときの状態は私の方が悪かったし、ホルモン療法も間欠しながら
ですが、告知を受けてからもう12年半生きています。
がん治療の難しさを今夜は改めて感じたものです。
しておきましょう。