トランプに利用されると日本が不利に

　トランプ大統領が11月5日からの訪日の際に、北朝鮮拉致家族と面会すると

いうが、昨日も書いたように、トランプの本音では日本を本気で守ろうという

気持ちなどないだろう。拉致家族は「藁にもすがる思い」で面会するだろうが、

トランプに利用されるだけで、拉致された家族が解放されることなど考えられ

ない。

　歴史に疎いトランプ氏は格好の話題として拉致問題を取り上げ、北朝鮮批判

の世界的世論つくりを狙っているのだろ思う。

　しかし、拉致問題を世界的に取り上げると、日本が過去に朝鮮半島から多くの

人を強制拉致してきたことに対して北朝鮮と韓国が歩調を合わせて非難する

きっかけを与えてしまうことになる。　日本がこの問題に対して戦後処理をちゃんと

してこなかっただけに、「やぶ蛇」になるのではと案じる。

　トランプは、北朝鮮のＩＣＢＭの廃棄を条件に核を認める可能性もあり、その際には

北朝鮮の敵は「日本だけ」になってしまうかもしれないのだ。

　トランプと安倍の危険な遊びは日本を滅ぼす可能性だってあるのだ。

佐藤優さん（元・外務省主席分析官）だって同じような見解を述べている。

　アメリカと北朝鮮は戦争しない。絶対にだ。しかし、日本の出方次第では、日本は

標的になるかもしれないのだ。そういう事情が読めますか？