中原武志のブログ

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38度以上の場合に疑えというマニュアルは正しいのか

38度以上の場合に疑えというマニュアルは正しいのか

新型インフルエンザは発表されている何十倍もある?そう疑っている。
昨日、新型インフルエンザ対策について問題ありと書いた。
そして、早く感染したほうがいいのかも・・・と不見識かもしれないことを書いた。

 今日、政府が新型インフルエンザ対策の見直しを発表したが、その内容は、
(1)兵庫、大阪などでは学校閉鎖を行わないで、学級閉鎖にとどめる。
(2)一般診療機関でも新型インフルエンザを見ることができる。
(3)重篤患者以外は入院させず自宅で治療を続けるなどである。
(4)航空機内での検疫を中止する。

 政府の新対策施策は、良く考えてみると、建前での対策変更なのだが、本音では私が
主張した方向と大差ない。
感染拡大が大きくなると困るが、新型インフルエンザの特徴を考えると怖れることは
ない。だから、鳥由来の新型インフルエンザ対策とは考え方を変えようという結論に
達したということであろう。

 本音を言うならば、昨日私が書いたように、感染しても心配いらないよ、かえって
免疫ができてよいのではないだろうか・・と政府も考えたに違いない。

 実は、昨日熱が出た。朝、のどが痛くて目を覚ました。外を見ると視野がぼやけて
見える。さては「早く感染したもの勝」などと言っていたからわが身に降り注いだか、
と思った。
 とにかく、かかりつけ医にいく。マスクをしてくださいと差し出され体温を計る。
36.9度。「大したことないですね。」と看護師。
医者も私のおでこに体温感知器をあて「心配いりません。抗生物質を出しておきま
しょう」と、2分で終わり。簡易テストもなし。

 ほんまかいな。これで大丈夫なの?高齢者は体温の低い人が多い。免疫の強い人で
36度ぐらいが普通で、なにか病気を抱えていると35・5度ぐらいのものだ。
たくさん病気を持っている私の平熱も35・5度。若い時なら36.6度だった。
免疫が下がると平熱が下がる。38度以上ならば新型インフルエンザを疑うという
マニュアルでは、ほとんどの高齢者は、その網にかからない。
36・9度あったということは、若い時なら38度ちょうどになる計算だ。

高齢者に新型インフルエンザ感染者が少ないという。
もしかしたら、1957年生まれ以上の人は、スペイン風邪の免疫を持っているから、
感染しないのではないか。
新型インフルエンザと同じようなウイルス構造(H1N1型)のスペイン風邪が最後に
流行したのが1957年であるらしい。

そのような推測もある。しかし、マニュアルで38度以上を疑えとあり、それに従って
いるとすれば、高齢者の発熱は見逃されてしまう。
豚由来の新型インフルエンザで弱毒性だから良いものの、もし鳥由来の新型インフルエンザ
の場合だとすると、こんなマニュアルは役に立たないだろうと心配になっているが、多くの
人々は何と考えているのだろうか。