WHOなどによると「新型コロナウイルス」の感染力はインフルエンザ以下だと
言われている。それでも恐れられているのはなぜか? 恐れられている原因の
一つは「未知数」な新型であること。予防ができないこと。治療薬がないことだ。
そして、治療薬がないにもかかわらず、新型によって起こる「肺炎」は、インフル
エンザなどで起こった場合の肺炎と異なって急速に、しかも両肺に起こるなどの
特徴を持っていることらしい。
新型コロナウイルス感染者の身にいったい何が起きているのだろうか?
新型コロナウイルスに感染した北海道七飯町の60代男性町議を診察したA医師は、
感染者を目の当たりにし、強く感じたのは“経験したことのない症状”だったという。
新型コロナウイルスには2つの大きな特徴がある。
新型コロナウイルスの特徴(1) といて、判断しづらい初期症状だという。
症状が風邪気味だという感じで喉の軽い違和感と、それから微熱。微熱と言っても
37度ちょうどくらい。咳とか痰は、その時点では全くなかった。その症状を3日前から
患者が自覚していて、それが何日か続いているということだった。通常の風邪よりも
炎症反応が強かったというのがちょっと気になりましたので、一応抗生物質と炎症を
抑える薬を5日分を処方した。それで結果を見ましょうと。 症状が出てから数日経過
していたが、A医師は軽い風邪と診断。薬を処方した。 しかし最初の診断から6日後の
2月13日に患者が再び来院。体調は改善するどころか体温が38度に上昇し、さらに
せきとたんが少し出てきていると訴えたという。 A医師: 炎症反応を調べるための血液
検査をやったんですけど、ほとんど改善されていないという状況がありましたし、せきと
たんが出てきていた状況でしたので、肺炎・気管支炎の合併を疑い胸部のレントゲン写真
を撮りました。 X線撮影の結果、A医師を驚かせたのは、今までにない“肺の異変”だった。
両方の肺に、肺炎と思われる影があった。あまり両側の肺炎というのはなくて、例えば
すごく免疫が低下しているとか、重症の肝臓や腎臓の病気があって抵抗力がないような
方には、両方の肺炎を起こすこともあります。けれど、その方は67歳ですし、その時点でも
ふつうにお元気で。呼吸苦とかもないですし、まさか影があるという印象では全くなかった
ですね。そこでそういう影があったので、ふつうの肺炎、ふつうの病気ではないのかなと感じた。
新型コロナウイルスの特徴の2つめが、“急激な症状の変化”だ。 感染が拡大する愛知県
で感染者を診察したというB医師も、診断の難しさについて語っている。 B医師: 病院を
訪れた最初の日、軽い風邪のようだということで風邪薬を出しました。次に訪れた日は、
せきがひどく熱も出てきて、軽い肺炎という診断をしました。新型コロナウイルス感染症の
判断は難しいと思います。 B医師によると、2月8日に初めて患者を診察し、その4日後に
電話で症状の確認をすると「熱は下がったけどせきは出る」という返事だったという。B医師
は新型コロナウイルス感染を疑い、保健所へ相談することを勧め、その後感染が確認された。 、もう一つの肺で呼吸ができる。しかし新型コロナウイルスの場合、その炎症が急激に両側に及ぶため、呼吸困難に陥りやすいのだという。片肺の肺炎の場合は、もう一つの方の肺で
呼吸することができるが、両方に起こる肺炎の場合は、一気に悪化してしまう。この、両肺に
同時に進行する肺炎症状と言うのが「新型」の恐ろしさのようだ。 それは、患者にとっては、
とてつもなく苦しいものだと言われている。
私のような基礎疾患をいくつも抱えている人間の場合は、もし罹ったら・・苦しませる
ことなく逝かせてほしいのだが・・そんな措置はしてくれないだろうな・・。