ファウチ博士は11日、議会下院の監視・政府改革委員会で
証言しました。
このなかで、ファウチ博士は新型コロナウイルスの致死率について、
中国を含めたデータはおよそ3%であるものの、ウイルスに感染して
いても症状が出ない人もいることから、実際には感染者はさらに多い
として、致死率はおよそ1%と分析していることを明らかにしました。
そのうえで「インフルエンザの致死率は0.1%であり、致死率は10倍高
いことになる」と述べ、新型コロナウイルスの致死率はインフルエンザ
よりもはるかに高いと指摘しました。 また、今後の感染拡大の可能性に
ついてファウチ博士は「結論を言えば、状況はさらに悪化するだろう」と
述べ、さらなる感染の拡大は避けられないとの認識を示しました。そして、
状況の悪化を少しでも抑えるためには、大勢の人が集まるイベントの中止
を検討すべきだとしてNBA=アメリカプロバスケットボールなどの試合を
観客を入れずに行うなどの対策が必要だと強調しました。