「百貨店」と書いても、そりゃ何だよいう若者があるかもしれない、今の世だ。
百貨店とは、デパートのことだよと説明がいる、今の世だ。
百貨店とは言うけれど、今の世では千貨店とか、萬貨店と言わなければならない程に商品の幅が広がっている、今の世だ。
とにかく百貨店に行けば、ほぼ何でも揃っている。
良い物が揃っている。
宝石も装飾品も紳士服も婦人服もある。
何処の百貨店でも、一階の広いスペースを化粧品で埋め尽くしている。こんなにも化粧品のブランドがあったのかと思うほど沢山ある。
顔によって合うか合わないかという言う事より、それを使っていると言うプライドがあるのかも知れない。
地下は大抵「食品」が売られている。果物など、びっくりするほど高価なものが置かれている。
金さえあれば、百貨店は便利で楽しいところだと思う。
とにかく、欲望を満たしてくれる所なのだから。
昔は「真昼の強盗」という本が出たほど、百貨店は儲かるらしい。
沢山の人が働いているが、百貨店経営の会社の社員は、意外なほど少なくて、売り場所を借りている會社の派遣が多いのです。
百貨店のことを書いていると「カネガホシイナ」と思ってしまう。
人は欲望に弱いものです。
だからといって、百貨店に行くために、銀行強盗をする勇気もありません。
歯を食いしばって、欲望と戦わばければならないが、歯に負担をかけ過ぎると、歯医者へ行くことになってしまう。
歯じゃなくて、舌を噛むと大出血して死んでしまいます。
欲望と言うものと戦うのは、しんどいので、静かに夢の中で百貨店へ行って買い物をしましょうか。