独立国家の主権を犯してはならないということは、言葉としては正しい。
他人の家に土足で踏み込むようなことは許されることではない。
子供でも分かる理屈だ。
しかし、自由とか民主主義を誇っている国々は、そういう原則を守ってきたのだろうか。
あのイラクへの攻撃はいったい誰が仕掛け、実行したかを思う出していただきたい。
イラクは歴史的な文明、文化をもっている国だと思います。
フセインが重しとして存在し、独特な国を抑制していたものです。ですから、フセインを殺すと重石が無くなって、後々の治安が難しくやりにくくなるだろうと、イラクをよく知っている人達は思っていました。
そのイラクが大量破壊兵器を隠し持っているという証拠があると言い出した国がイギリスでした。
それを信じたアメリカが国連に問題を持ち込み、国連で決議して「国連軍」を作りイラク攻撃したことを、覚えておられるでしょうか。
ウクライナ侵攻などという生易しいものではなく、
国連軍(主として米軍)が大挙して全面的に攻撃を加えました。
悲惨な戦争でした。
不思議なことにイラク国内のどこを探しても大量破壊兵器などは見つからなかったのです。
何年も経ってから、イギリスが(あれは嘘の情報だった)と認めたのでした。
これらの一連の事実は決して忘れてはならないと思います。
ベトナム戦争は何故に勃発したのでしょうか。
あの戦争も長く、悲惨な戦争でした。米国が初めて敗戦した戦争でした。
過去の様々な戦争について、しっかりとした記憶が大切だと思っています。
日本も、中国、満州において間違った戦争を仕掛けた経緯があります。それも覚えておかばければならない。
木造家屋が多い日本を意識して(焼夷弾)を作り、日本各都市に空襲で焼き払い多くの人命を奪われたことも忘れてはいけません。
ベトナムでは、野山を焼き払う火炎弾が多用されました。
第二次世界大戦以降の戦争にアメリカが関わっていないものはありません。
自由とか、平等とか、民主主義とかを誇るアメリカが、なぜ戦争に関わるのか?
アメリカの兵士たちも多くの人命が失われています。兵士も消耗品に過ぎないのが戦争です。
なぜ戦争に関わるのか?
世界の警察官だと米国は言いますが、本当でしょうか?
一口に言うと、兵器を作っている資本家が儲かるからです。
死の商人という言葉がありますが、兵器製造も死の商人と言えるでしょう。
3月13日、大阪第一回の大空襲の場に居合わせた小学4年生の私は、その後の世界の戦争を憎み続けています。
どうして戦争をするのか、ずっと検証してきました。
今回のウクライナ進行の裏に、アメリカがウクライナに大量の兵器を与え続け、ロシアが国家保安に不安を感じたことがきっかけです。
特に、対戦車ミサイルを大量にウクライナに与えたことはロシアに口実を与える結果となった。
死の商人たちが戦争を引き起こしている現実を深く考えてみましょう。
アメリカの闇の部分でもあります。