「三遍回って煙草にしょ」
江戸時代、夜廻り役の人たちが役目の地域を回って自警をしておりました。
手抜きするタイプの人たちだと。さっと一周りして小屋で休んでしまいます。
三遍回って煙草にしょというのは、念入りに仕事をしてから一服しようと、手抜きを戒めた言葉でしょう。
男たちが、(いっぷく)という言葉を休憩という意味に使っていたのは、よほどタバコ愛用者が多かったのでしょう。
昭和になってからも、キセルとタバコの入ったケースを腰に挿している大人が多かったものですが、
今じゃ、刻みタバコもキセルというものも知らない人が多いでしょうね。
時代劇だけじゃないのです。昭和にあった風景です。