介護保険の見直しが却下されたことが腹立たしく、闘争心が湧いてきた。
このまま枯れる様に死ぬのかなと思っていた(悟り)のような境地から、突然この汚れた世界に舞い戻ったのでしょうか。
見直し申請についてもう少し書いておかなくては分からないかもしれませんね。
介護保険というのは、(要支援1〜2)(要介護1〜4)までの6段階があり、それぞれに支援や介護の範囲が決められています。
要支援1に、掃除、食事作りなどの支援が書かてていますが、現実的にはほとんど不可能です。
一人暮らしになり、痴呆症があればやってもらえるでしょうが、現実的にほとんどの支援を受けることができません。
要支援2の場合もほとんど同じでしょう。
夫婦二人の生活には、ほとんど支援がないと考えたほうが良さそうです。(痴呆がない場合には)
要介護になっても(1)なら、ほとんど介護保険の恩恵は無いようなものです。
神戸市の場合は、要支援と要介護では担当する事業所まで分けられています。
申請には、かかりつけ医が書いた書類と調査員が書いた書類がそれぞれの都道府県の審査会に回されて判定されるようです。
もちろん申請者は、その書類に何が書かれているのか分かりません。
医師は私に不利な事を書くはずはないと思っていますから、問題は調査員でしょうか。
据え置きになった時の調査員は、とても頭の切れる人でした。
2月はじめに医師の書類が出て、ケアマネージャーが聞き取りに来たのが、2月19日。
調査員が来たのが3月11日です。
T調査員とは楽しく会話出来たのですが。。。
調査員と楽しく語らっていては駄目なのですね。
どんなに実情を語れたとしても、健康そうに見られてしまったのでしょう。
それまで、多くの人から、調査員にはボケて対応しないと駄目だよと、散々聞かされていました。
あんた誰?ぐらいの感じでいれば良いのだと。
しかし、私には認知症のフリなど、金を積まれても出来ません。
だから、彼女の見た私は元気だと見えたのか?
目の前にいる人が、現状を必死に訴えているのに、
見た目だけで報告書を書いたのだろう。
まさか、自分と語っている相手が、12日後に寝たきりになってしまう人だと思いもよらなかったのでしょうか。
ボケたふりをするのがいいよと言うアドバイスは正しいのだろうか?
私は運の悪いめぐり合わせの調査員に会う運命だったのかも知れない。調査員も色々だということが後で知った。
実は、この判定には重大な問題が横たわっていました。
タイムラグです。
私が症状が重い割に、調査員に対して座ったままでしっかりやり取りしたために、私が(今後どんどん悪化していくと思われる)と症状を詳しく説明しましたが、それは信用されなかったようだ。
やはり、人は見た目で判断してしまうのでしょうね。ベッドで対応すべきだったと医師から言われました。
タイムラグとは、医師が申請してくれた時、整形外科の専門医から、かかりつけ医師宛の(病状説明書)が、私の手元にあったということです。
専門医からかかりつけ医宛の封書の内容は私が知らないまま、次に訪問診療に来てくださる日まで、私の手元にありました。
訪問診療に来てくださってS医師にお渡しすると、
開封して「偽関節と書いてありますね。偽関節なら、私がしてあげることは何も有りません」と、
残念そうに仰った。
西欧諸国なら、かかりつけ医への封書と患者への封書は、封をせず全く同じ内容になっているのですが、そういう意味でも日本はまだまだ後進国的ですね。
患者に告げないなんて考えられません。
あんしん出来ないクリニックです。
そんな事があって、食い違い日時が起こってしまったのは、わたしにとって不運でした。
偽関節だと言う記述が医師の書類に書かれなかったのですから。
調査員は帰る際に、一ヶ月程で決定通知があるでしょうと言った。
見直し申請から2ヶ月以上もかかる間に、どんどん症状が悪化してしまうのです。
そして4月15日に、据え置き判定書が届いたのです。
(続く)