長くつまらない総裁選も明日に迫ってきた。
だが、どの候補者も富の分配については積極的ではない。
富というのは、働いたから得られて、働かないから得られないないと言うほど簡単に割り切れないものなのだ。
大会社を見れば解りやすいが、利益を求めてがんばるのは国民のためではもちろん無い。
社員の為もあるだろうが、それはごく一部だ。
賃上げも渋っている。
多くは株主のためであり、利益の社内留保のためだと言って良い。
日本の場合、利益の社内留保が無茶苦茶多く認められる。過去最高の484兆円もの内部留保なのだ。
企業は内部留保した金を社会のために使おうとはしない。
このような企業から国はもっと税金を高くすべきだと思うが、それもやらない。
モチツモタレツの関係だからだろうか。
どんどん富が片寄ってきて、はたらけど働けどという貧困から抜け出せない人が増えている。
総裁選の候補者には、そのような貧困層は見えていないようだ。
国民もばかだから、批判票を投じることもしない。それも自業自得というものだと言える。