寝たきりになって失ったものがたくさんある。
失ったからこそ寝たきりになっているのだとも言える。
寝たきりになって一番残念なのは、長く座れないことだ。
当初は3分ぐらいだった座る時間がようやくのこと10分ぐらい座れるようになって、食事の量が増え、体力も少し戻ってきている。
座れないためにパソコンが出来なくなったのが残念なことだ。
やはりスマホでは物足りない。
私がスマホの使い方を十分に知らないからかもしれないが、やはりパソコンの方が使い方の幅が広いと思っている。
寝たきりになって最も残念なのが本を読めなくなったことだ。
寝たきりになっても本は読めるだろうと思う方がいると思う。
私もオーストラリアにいるときはベッドの中で本を読める器具を買って朝まで読んでいたこともある。 しかしこの歳になってみればそういう器具を使って本を読む気力と眼力がない。
ちょうど眼鏡の度数が合わなくなってきて、検眼に行かなければと思ってた矢先に、この状態になったから、今ではメガネが全く役立たず、本を読むこともできなくなった。
私はどの部屋にも、トイレの中にも置いていて一日中、本から離れられないというような生活を長年やってきた。
今こうやって本を読む時間がいくらでもできたのに読めないというのが悔しいな。