がんの誤診と、がんだと思いたくないために彷徨い歩く患者について。
がんサバイバーという言葉は十数年前と今とではずいぶん違っているようです。 以前は癌と戦って生き延びた人というような意味に使われていましたが,最近では、がん闘病中の人もサバイバーというそうですからかなりサバイバーという言葉の迫力が違っているように感じます。 ここでは以前に使っていたように、がんと闘って十数年以上生き残った人というような意味で使いたいと思っています。
男性患者に発症する前立腺がんは誤診が多いことでも知られています。 なぜ誤診が起こるのかといえば,前立腺がんの細胞診がとても難しいからです 。経験5年未満の病理医では誤診が多くなると言われます。誤診の詳しい事情を書くと長くなるので省きます。
がんと告知を受けた患者は悲しみ高額で無駄な治療を受ける羽目になります。
医療機関は、誤診に気付きながら、医療実績作りのために受け入れるのです。
次は病名の告知を受けたのに、それを受け入れられず、あちこちの医療機関を彷徨って治療が遅れてしまう患者が多いのも問題です。
セカンドオピニオンの受け方を知らないが人が多過ぎるのです。
一言で括るならば、西欧諸国の人々に較べて、医療への知識が浅すぎるのです。