必ず(1)から、読み始めてください。
いま、日本という国が始まって以来の「医療不信の時代」が
来ていると思っています。
その原因は、たぶん二つあるでしょう。
医師の能力が落ちてしまったことと、患者の自己管理能力の
欠如です。
その原因は、様々な角度から考えることができます。
思いつくままに書き進めていきます。
私は「医療保険」というものにも、その理由があると思っています。
ありますから、どうか混同しないでください。
特にがん保険の場合に、からなず書かれている文言に、「万一
がんを告知されても、最新医療が受かられる」というものがあります。
最新医療とは何かというと「粒子線治療など」だとも書かれています。
粒子線治療を受けるには、約300万円かかりますが、保険ですべてが
カバーされるとも書かれています。
300万円もするものだったら最新治療だろう、と誰もが勘違いをして
いるようなのです。
粒子線治療が保険適用にならない理由が、治療実績が認められて
いないからだということをを知っている人が少ないのです。
粒子線治療は、頭頸部がんのように、ほかの治療では施しようの
ない場合のみ、可能性が残されているとして、ようやく認められて
いるものに過ぎないのです。
万一がんになっても、保険に入っているから大丈夫・・という人に何人も
出会って、私は驚いています。
このような医療音痴が巷にはたくさんいらっしゃるようです。
医療音痴の人ほど、理由もなく医療不信や、誤診をわめくものです。
この連載を書くにあたって、多くの方に医療とは何かをもっと深く
考えていただきたいと願っています。