中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

医療不信を考える(3) 誤診 3

  必ず(1)から、読み始めてください。

 いま、日本という国が始まって以来の「医療不信の時代」が
 来ていると思っています。
 その原因は、たぶん二つあるでしょう。
 医師の能力が落ちてしまったことと、患者の自己管理能力の
 欠如です。
  その原因は、様々な角度から考えることができます。
 思いつくままに書き進めていきます。
  私は「医療保険」というものにも、その理由があると思っています。
 日本の場合の医療保険と西欧諸国での医療保険とには大きさ差異が
 ありますから、どうか混同しないでください。
  特にがん保険の場合に、からなず書かれている文言に、「万一
 がんを告知されても、最新医療が受かられる」というものがあります。
 最新医療とは何かというと「粒子線治療など」だとも書かれています。
 粒子線治療を受けるには、約300万円かかりますが、保険ですべてが
 カバーされるとも書かれています。
 300万円もするものだったら最新治療だろう、と誰もが勘違いをして
 いるようなのです。
 粒子線治療が保険適用にならない理由が、治療実績が認められて
 いないからだということをを知っている人が少ないのです。
 粒子線治療は、頭頸部がんのように、ほかの治療では施しようの
 ない場合のみ、可能性が残されているとして、ようやく認められて
 いるものに過ぎないのです。
 万一がんになっても、保険に入っているから大丈夫・・という人に何人も
 出会って、私は驚いています。
 このような医療音痴が巷にはたくさんいらっしゃるようです。
 医療音痴の人ほど、理由もなく医療不信や、誤診をわめくものです。
  この連載を書くにあたって、多くの方に医療とは何かをもっと深く
 考えていただきたいと願っています。