今のアメリカを見て、知って、アメリカに憧れる人がいるだろうか?
わたしたちの世代はアメリカンドリームに胸をときめかしたものだった。
「アメリカでは」と前置きして語るときは、アメリカが正しいものとしての
信念に似たものがあった。
しかし、いまのアメリカを知って「アメリカでは」と語り始めたら、どのように
思われるのだろう。 トランプ氏が大統領になったから、こんなアメリカに
なったのか、トランプを選ぶ土壌があったアメリカという国は、以前から
こんな国だったのだろうか?
大統領選は11月3日だが、もうすでに始まっている。 選挙でもしトランプ
氏が敗れても裁判に持ち込むだろうといわれている。 次期大統領が正式に
決まるのはいつの日か定かではない。 選挙前から何もかもが混然としている。
民主主義という言葉さえ、なにを意味するのか分からなくなっている。
今回の大統領選挙で、今後のアメリカの進路が見えてくるのかもしれない。
希望の見える進路になるのか、暗黒の社会になっていくのか、岐路に立って
いるようにさえおもえる。 でも・・でも・・メジャー野球のポストシーズンを観て
いると、まだアメリカには夢が残っているな~という気がしてくる。
ダルビッシュ、田中、筒香、秋山が、その夢の中でがんばっている。この4人の
中で、リーグチャンピオンシリーズまで残ったのは筒香のレイズだけとなっている。
もしレイズがワールドチャンピオンシリーズまで勝ち残り、万一チャンピオンに
なれれば・・・筒香は入団最初の年に世界のトップまで味わえる。 夢のまた夢の
世界を味わえるかもと・・応援している。 政治の世界は腐敗しても、スポーツの
世界では心地よい必死の活躍の場がまだ残っていることに安堵している。