中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

PCR検査と法整備の関係

 とにかく日本のPCR検査の実情はおかしすぎる。 ところが国民の

多くがその問題に気付いていないようなのだから、不思議なことだ。

なぜ気付かないのか??気付いていても、それでよいと思っているのか?

その辺りも明確ではない。 

 新型コロナウイルスが「空気感染」で移ることがほぼ確実となった今では、

最も肝心なことは、感染がどこまで進んでいるのか? だれが感染して

いるのか、いないのかをはっきりさせることではないだろうか。

安心して働ける環境をつくることが経済再生のためにも必要なことだと思う。

お互いに疑心暗鬼でいると職場環境が悪くなってしまうからだ。

 日本政府はPCR検査を最大で一日3万件にする目標を立てている。

目標が3万件とは・・・あまりにも少なすぎると、各界から苦情が出ている。

せめて目標は10万件にしてほしいと・・。 ここで、他国のことを書いておこう。

中国は378万件・・と桁違いの多さだから、これは問題外として、アメリカは

40万件、イギリスは20万件、ドイツも20万件だ。 これらは目標ではなく

すでに行っている数字でもある。 お隣の韓国は、現在一日1万5千件を

実行しているので、日本よりはるかに進んでいる。

 韓国では、新たに<集合検査法>というのをやり始めた。 プーリング

検査法と言われるもので、ある団体に対して(団体でなくても)5人から

10人を1組として、検体を集めて一緒にPCR検査にかける。 

もし、1グループが陰性ならその5~10人が陰性となり、もし陽性者が

いた場合には、そのグループ全員を一人ずつPCR検査を行うという方法

だ。 この方法だと早く検査を進められることと試薬の節約にもなる。

 ところが・・日本ではこのプーリング方法がやれない!!!なぜか???

感染者法という法律を改正しなければ、感染者がいるかいないかが不明

なグループに対して検査が行えないのだ。 日本の法律は明治時代に

作られたままになっていて、感染症患者は必ず「症状」があるものの定め

られている。 だから。新型コロナウイルスのように、無症状者が多い感染

症の場合には、この法律のために無症状者を対象にした検査が行えない。

法改正が必要だと考えている議員は多いが、なにしろ現在は国会閉会中で

あって法改正も出来ない。 安倍政治の逃げる姿勢がここにも表れている。

 今日の東京都は、過去最大の感染者を記録した。まだまだ増えることは

間違いない。 市中感染が起こっているとも考えられるが、どこに感染者が

いるのか・・・姿が見えない。 だから、怪しい人がいて、法律的にも許される

範囲においてのみ・・ある特定のグループへの検査を進めているというわけだ。

 こんな重大な問題を放り出して国会を閉会してしまうなど、もってのほかだと

おもうのだが・・皆さんは、どう思われるのでしょうか? こんなことは他にも

あるのです・・が。