日本の場合、とにかくPCR検査数が少なすぎる。問題外と言ってよい。
イギリスは、死者が3万人に迫っていてヨーロッパで死亡者数がトップに
なっていて、英国の新型コロナ対策担当者は、「もっと多くのPCR検査を
多くやっていたら、こんな結果にはならなかった」と悔やんでいるという。
日本はどうかと言うと、OEDE加盟の36か国の中で、1000人当たりの
PCR検査数は1,6人と36国中、35位となっている。多分すでに最下位の
メキシコにも追い抜かれて現在は最下位だろうと予測されている。
はっきり言えば、PCR検査で日本の感染症対策の貧弱さが露呈しまった・・と
いう方がわかりやすいだろう。
どうしてこんなにもPCR検査が少ないのか…と、問い詰められた、専門家会議
の尾身副座長は「PCR検査は必要だとわかっていたが、クラスター対策中心に
ならざるを得なかった」と苦しい言いわけをした。 あの「世界に誇るクラスター対策」
と胸を張ったのは偽りだったのかと思う。 苦肉の策だっと、尾身さんは言っているのだ。
そんな…ばかな・・と思いませんか?
では、なぜPCR検査が世界で最も遅れているのだろうかを考えてみましょう。
感染拡大防止策と医療提供体制の整備及び治療薬の開発など予算案6,695億円
(1)病床の確保、医療機器導入の支援など医療提供体制の整備
○ 新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金(仮称)の創設
1,490億円
○ 人工呼吸器の確保 265億円
○ 重症者増加に備えた人材確保等 4.3億円
(2)治療薬・ワクチンの研究開発
○ ワクチン・治療法の開発促進等 275億円
○ 国際連携の強化 161億円
(3)マスク、消毒用エタノール等の確保など感染拡大防止策
○ マスク、消毒用エタノール等の物資の確保 1,838億円
○ 小学校等の臨時休業等に伴う保護者の休暇取得支援 1,673億円
○ 特別支援学校等の臨時休業に伴う放課後等デイサービスへの支援等
123億円
(4)水際対策の強化、検査体制の確保等
○ 検疫所における検疫・検査体制の強化 42億円
○ PCRなど検査体制の確保 49億円
○ クラスター発生地域への専門家派遣 4.3億円
以上の中で(4)の中に含まれている※PCRなど検査体制の確保・49億円を
確認してください。
49億円とはPCR55万件分のことで、一日当り1500件という計算になるのです。
ということは、最大で、一日1500件しかPCR検査ができないという予算です。
安倍さんが、一日2万件を・・と言うのは、最初から真っ赤なウソだったということです。
多分、安倍さんは、何も知らされてないのでしょう。安倍さんには大切な情報が聞こえて
こないのでしょう。PCR検査の必要性は、多くの専門家、議員たちも分かっているはず
なのに・・現実には、遠い世界の話になっています。。
最初に書きましたが、英国は現在、一日10万件のPCR検査を目指しています。
やるべきことをやっておかなければ、安心できないからです。
PCR検査についての誤解も改善されていません。37、5度以上の熱が4日間
などと言うのは・・・嘘なのです。 そういう大切なことを、あの長い記者会見の中で
安倍さんは一言も言っていません。 官邸政治の貧弱さを嘆かざるを得ないのです。
最近の感染者数をみると減ってきています。それで安心している人が多いかもしれ
ませんが、現在のPCR検査数では、安心材料にはなっていません。
日本は神の国・・だと・・あの戦争時のような・・錯覚を持っている人がいれば怖いですね。
偽陽性や偽陰性が多いPCR検査であっても・・・やらねば・・見えないものがあるのです。
専門家会議も、もっと本音で政府に向かってものを言うべきだと思っています。