中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「新型コロナ」感染者数と死亡数の統計の比較の難しさ

今日の午前3時半の各国の感染者数と死者は次のような数字になっている。

先ずは単純にみてみよう。

 ※ 国別の感染者数

アメリカが100万2498人
▽スペインが23万2128人
▽イタリアが20万1505人
▽フランスが16万6036人
▽ドイツが15万9137人
 ※ 国別の死者数
世界中で死亡した人の合計数は21万3824人です。
アメリカが5万7266人
▽イタリアが2万7359人
▽スペインが2万3822人
▽フランスが2万3293人
▽イギリスが2万1092人
これらの数字を比較検討できるのでしょうか?
アメリカの人口は約3億3千万人です。 ヨーロッパのイギリス、
イタリア、フランス、スペイン、ドイツの5か国の人は、約3億2千万人です。
それでは、アメリカと欧州5か国とを比較できるのでは…と思いますが
簡単に比較はできません。 なぜならば、日本の場合を例にとれば
わかりやすいでしょうが、国によって検査法が違うからです。 
人口当たりのPCR検査数は国ごとに大きく違います。ですから、感染者数
だえを取り上げて比較しても仕方がないのです。
 では、死亡者数はどうでしょうか? 例えばフランスは、毎日発表する人数に
介護施設で亡くなった人を含めていますが、イングランドは病院で死去した
人数だけを発表している。

死や死因をどう判定するのかについても、一致した国際基準がないのが現状だ。

統計に反映するには、ウイルス検査を受けている必要はあるのか、それとも医師に

疑いがあるとされれば十分なのか? 新型ウイルスが主な死因でなくてはならない

のか、または死亡診断書に何らかの記載があればいいのか?

本当に同種のものを比べているのだろうか? 不明である。

 死亡率に大きな注目が集まっているけれど、いくつか異なる計算方法がある。

1つは、感染件数に対する死亡件数の割合で考える方法だ。ウイルス検査で

陽性と判定される人のうち、何人が死ぬのか? しかし、検査の方法は国に

よって大きく違う。イギリスは、病院に入院するほどの症状が出ている人を主に

検査している。そのため、より広範に検査を実施している国より、死亡率は

ずっと高くなり得る。 検査をするほど、陽性だが症状がわずかな人や、症状の

まったく無い人の数が増える。つまり、感染者における死亡率は、全体の死亡率

とは別物なのだ。  別の計算方法として、国の人口に比して何人の死者が出

ているかというものがある。人口100万人あたりの死者数はその一例といえる。

この方法は、各国が流行のどの段階にあるかが影響するので容易に比較はできない。

ある国で最初の感染者が、世界的流行の初期に見つかった場合は、死者数が増える

には時間がかかる。  英政府は各国について、50人目の死者が出た時点からの

状況を比較している。しかし、それにも問題はある。 50人目の死者が遅くに出た国は、

新型ウイルスに備え、その後の死者数を減らすための期間がより長いはずだ。

こうした比較について検討するとき、コロナウイルス感染者の大多数が回復することも

心にとどめておくことが大事だ。

統制が厳しい政治体制の国が発表するデータを信頼するのは難しい。

中国やイランといった国々の死者数は正確なのだろうか? 疑っている人の方が

多いぐらいで、はっきりしたことは言えない。 人口は国によって現実的に違う。

平均年齢や居住地などの人口動態は特に重要だ。

 

イギリスとアイルランドは、よく比較されてきたがこの両者を引くすること自体が問題

だだろう。 欧州各国とアフリカの死亡率を比較するのも正しくない。アフリカの人口

には多くの若い人がいるからだ。一方、欧州諸国の多くが、アフリカ諸国よりも充実

した医療制度を有している。だから単純比較は難しい。、

 アメリカの場合は、貧富の差が大きく、保険制度に組み込まれていない人が多すぎる。

だから、感染者数も死亡者数も正しい数字が出てくるとは思えない。ある意味では

中国以上に数字に疑問を持ってしまう。 アメリカの死者は10万人を超えるだろうが、

トランプ大統領は、最初に25万人死ぬだろう・・・などと・・・でっち上げた数字をほのめかし

10万人ですんだら、対策が成功した証拠だとも言っている。 では・・日本の場合はどうか?

これまた・・不思議な数字としか言いようがない。世界中が不思議な数字に関心をもって

見守っている。