中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

国境があるということは、世界協調難しい

 台湾の総統選挙で祭英文氏が再選された。それに対してアメリカや

イギリス、日本などが祝意を表明した。 そのことに対して、中国の

外務省の耿爽副報道局長が『一つの中国』原則に反するやり方で、

強烈な不満と断固とした反対を表明する」と反発するコメントを発表

した。 もちろん香港問題もある中での蔡氏の再選であり、中国が

気にくわぬのも仕方がない。 しかし、台湾と言うのは、もともと

中国は要らぬと言っていた島だったのだ。 世界が一気に狭くなり、

争いが激しくなり、国防上重要な島になってしまった台湾を、なにが

なんでも持っておきたいという中国の欲望は抑えきれない。それだけに

台湾を巡る争いは今後何十年以上も続くだろう。日本生まれの鄭成功

が、オランダを台湾から追い出したとき、日中戦争のあとなど、何度も

日本が台湾を完全取得する機会があったかも知れない。 ハワイだって、

日本に買ってくれないかと呼びかけてくれていたのだったが。

 しょせん、当時の日本には、それだけの金も政治力も、戦力もなかった

ということなのだが・・。国境というものがなかった時代には、人々は

自由に移動できたのに、線引きが行われてから、国際関係という厄介な

ものが出来てしまった。 国際関係と言う奴ほど厄介なものはない。

隣近所に線引きが出来たようなもので、気を遣うことが多くなる。

うかつに「おめでとう!」も言えなくなったということだ。

私は自由人だから「蔡さんおめでとうございます」と書いておこう。