中原武志のブログ

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日露首脳会談の無駄?

 日露首脳会談が明日もたれる。日本は北方領土返還を求めているが、北方領土
いう言葉を日本が使っていることにもロシア側は気に入らないという。
 北方領土問題には長い歴史の中で線引きが何度も変えられるなど複雑に絡んでいる
 ここでは第2次世界大戦後のことだけを書いておこう。 日本が敗戦しロシアが戦勝国
となったことから始まる。しかし、そもそも、ロシアは実質的な戦勝国ではない。日本を
ヤルタ会談ポツダム宣言など日本との条約を破っての裏切りがあって、終戦直前に
交戦してきて「戦勝国」になっただけなのだ。
 世界の裏社会で勝手に戦後の領土まで決めていたのは連合国とロシアだった。
北方四島戦勝国としてをもぎ取ったのだ。そして、多くの日本兵をシベリアに抑留させて
極寒の中で重労働させたのだが、そのことについてロシアが謝罪したとは聞いていない。
 1956年に鳩山一郎首相とソ連のブルガーニン首相はモスクワで「日ソ共同宣言」に
署名して、戦争状態の終結と国交回復がなされた。
交渉困難だったのは北方領土返還問題だった。
 ソ連側は歯舞群島色丹島の「二島返還」を主張したが、日本側は「四島返還」での継続
協議を要求。そのため両国間の溝は埋まらなかった。
ソ連歯舞群島及び色丹島を日本国に引き渡すことに同意する。ただし、これらの諸島は
平和条約が締結された後に現実に引き渡されるものとする」と明記されたのだった。
 それから62年以上経ってもいまだに返還は実現していない。 日本はこれまで経済協力
など搾り取られるばかりだった。
 安倍首相は平和条約と、二島返還で名を成したいようだがことは簡単ではない。
軍事基にもなっている二島を易々とは渡さない。 ロシアと話し合うのは夢の中で化け物と
話し合うようなものだ。 そういえば日本は隣国に厄介な国をもっているのだな・・と思う。