「昭和の時代」という言葉は比較的おおく聞くし書かれる。
しかし、昭和といっても60年間以上もあって一概には言い表せ
ないとおもうのだが、意外と誰もが「昭和の時代」をすんなりと
受け入れているようにおもえる。昨日も妻と語り合ったのだが、
われわれ二人は「昭和の初期の頃の人間だね」と。昭和も3つか
4つに区切らないと・・・と私は思う。だって昭和20年に戦争が
終結し、日本は新たな出発をしたのだし。大正時代はホカホカ
した時代のように言われるが、その時代に戦争に向かう軍部が
育っていたとすれば解釈が違ってくる。明治だって、一括り
には出来ない。平成時代は、どのように表現されるのだろうか。
元号で「その時代」を一括りに表現するのは誤解を招くだけで
正しいやりかたではないと思う。85年間、見つめてきた三元号
時代を振り返って、そう思うのだ。などとは、言いながらも
「昭和初期の人たち」と呼ばれるのもさびしいような気もする。
私が子供のころに「明治は遠くなりにけり」という言葉があった。
それに似たイメージがつながってしまうからだ。