中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

中国の抱える2大問題を踏み込んで考える

 香港の暴動が中国中央政府を大いに刺激しているが

中国には他にも頭の痛い問題があるのだ。アメリカとの

貿易摩擦などはまだ気楽な方ではないだろうかと思う。

 ウイグル自治区への対応は、今後共頭の痛いもっとも

大きな問題となりそうだ。香港の場合は、長い年月に

わたる英国支配の中で育ってきた民主主義から住民を

引き離すことの難しさ、中央政府共産党の一党支配

との乖離などが問題だけれど、ウイグル自治区での

問題は、より以上に大きい。 中国ではかなり昔から

イスラム教が入り込んでいるが、ウイグル自治区

イスラム圏だといってよい。うかつに放置しておくと、

国内に住む多くのイスラム教徒と連携して中央政府

揺るがしかねない恐れがある。ウイグル自治区への圧力

を高めているのもそのためだ。18世紀に中国に組み込

まれるまでは、独自の国々があった地域でもあり、独立

心が高い地域でもある。中国は、どうして、そこまでして

国土を広くしたいのだろうかと私は思うが、中国という

国はなんども周辺国に支配され来たという歴史が厳然と

残っているだけに、今も容赦なく拡大路線を貫いて

いるのだろう。中国の歴代王朝の中の「元」はモンゴルに

征服されたものであったし「清」は、わずか50万人ほどの

満州族に征服された王朝だった。「遼」も「金」も多民族に

征服された王朝だった。まだほかにもあるが、なんども多民族に

支配された歴史がある中国と言う国なのだ。だが、面白いことに

征服した多民族の多くは、漢文化に飲み込まれてしまった。だが、

モンゴルだけは漢文化に飲み込まれなかったというのも面白く、

とても興味深い。そんな、こんなを考えながら・・香港問題や

ウイグル問題を考えている。一面からはとても中国の奥深さは

理解しえない。