フィリピンの首都マニラで日本人の男36人を拘束したことが
分かった。 日本に振り込め詐欺の電話をかけていた特殊詐欺
グループの疑いがあるとみて調べている。入管関係者が14日、
明らかにした。
警視庁が、フィリピンで詐欺の電話をかける「かけ子」を
していた疑いのある日本人4人を帰国時に逮捕していたことも、
捜査関係者への取材で判明。警視庁は今回拘束されたグループ
と関連があるとみて実態解明を進める。
入管関係者によると、日本の捜査当局からグループに関する
情報提供があり、13日午後、マニラのホテルで36人の身柄を拘束、
入管の収容施設に移送した。複数の拠点を転々としながら電話を
かけていたとみられる。
振り込め詐欺などの特殊詐欺を巡っては、詐欺グループが日本
国内での摘発を逃れるため、海外に拠点を移していると指摘されて
いる。
タイ中部パタヤでは3月、日本人15人が一軒家で共同生活を送り
ながら詐欺の電話をかけていた事件が発覚。警視庁が5~9月、15人
を含む特殊詐欺グループのメンバーを相次ぎ逮捕した。
以上はニュースである。 先日に放送が終わったNHKドラマ
「サギデカ」は、こういうタイプの詐欺について実に見事に描いて
あった。詐欺側の言い分が実に巧妙で、ついつい。。あ・・そうか、
と思わされてしまう部分があった。それにしても、金が出せる人たち
(とられる人たち)が、出せる金があることが不思議なほどである。
私の場合など逆立ちしてもそんな金は出てこない。詐欺側の野郎たちが
「金持ちから取っているので弱い者いじめじゃない」なんてことをいう。
いつの場合も、どんな局面であろうが、「欲」がなければ騙されない。
私がこういうと、そんなことはない、欲ではなく愛情から金を出す人も
いると反論されることもある。それが、愛情からだったにしても、確認
もしないで、ホイホイと金を渡すのはやはり手抜きであって、本当の
愛情とは言い難い。 子育ての項にも書いたが、親が子に金を渡すのは
子供をダメにする手早い方法なのだ。詐欺の場合も、その親の間違った
愛情に付け込んでいるだけなのだと思う。どんな場合でも、子供は自分で
物事を解決する力を持っているし、持たさなければならないと思っている。