これほどの迷走劇になるとは英国民も思っていなかった
ことだろうと思う。最初の国民投票前の準備、情報提供が
少なすぎたことが、すべての原因だろう。
ポンドの値下がりを懸念する声もあるのでちょっと書いて
みよう。日本円との関係でみると、1980年は526であった
ものが、1992年には223と落ち込み、1998年には198まで落ちた。
2007年に235アで挽回した相場が、2012年には126まで下がって
しまった。2015年に184まで回復したのだが、2018年には147に
下がっている。ユーロの健在さからみてポンド不安がよく表れて
いる。今後どうなるのか、私は専門家ではないのでよく分から
ないが、EUを離脱すると下がるだろうと考えている。
いま円が強いが、これもあまり信頼できたものではない。
為替なんというものは全く当てにならないからだ。実質的な国力
とも関係ない。トレーダーたちのゲームのようなものだと思って
いる。