中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

老いるとは恐ろしいこと

 84歳の誕生日を2日後に控えて今の心境をつづっておきたい。
一人一人老い方が異なるだろうから一概には言えないが、老いることを
喜ぶ老人はいないだろう・・と思う。 どんなに元気そうに見える老人でも
それなりの辛い思いを持っているはずなのだ。
 元気でピンピン生きて、ある日あるとき、突然に息切れるような死に方を
したいと多くの老人たちは(内心)思っている。 しかし、みごとなピンピン
コロリと言うのは意外なほど少なく、ピンピンで亡くなる場合は、何らかの
事故のような場合なのだ。
 高齢になって最もつらいのは、友人や同級生など同年輩の人たちが
亡くなってしまうことだ。 だから、自分にも死が近づいていることを知る
ことになる。 しかし「あの世」から戻ってきた人は誰もいないので、あちらの
ことは(本当は)誰も知らない。 知ったかぶりで言う人は、大ウソつきだと
言っても過言ではない。そでしょう・・行ったこともないのに、どうしてわかるの
でしょうか? だから、私は100%あの世はないと思っている。 ブッダだって
死んだら終わりですよ、「無」ですよ・・と言っているのである。
 私自身、こんなに生きるとは思っていなかった。今年だって誕生日を迎える
ことが出来るだろうか・・と、思っていたものだ。 2020年の東京オリンピック
なんて絶対に生きてTV観戦ができないものと、固く信じていたのに、いまや
ひょっとして・・見られるのかも・・と、思ったりしている。
 あっちもこっちもよくないところばかり、(激しい頭鳴り)、白内障、手術を
受けた)、(右側は子供の頃から聞こえない、左も怪しくなってきた)、(慢性
鼻腔炎)、ノド(喘息治療の薬のせいで声が変になってしまった)(1994年から
喘息になった) 肺の病気は喘息の他にもう一つある。(肺塞栓症と言って、肺
動脈の半分が血栓で詰まっているために酸素不足になる)。
 まだまだある・・別に自慢しているわけじゃないけれど・・。見つかった時には
すでに浸潤していた前立腺がんの持ち主だ。今も体内にはがん細胞が潜んで
いる。  しかし一番辛いのは・・第1、第2腰椎の圧迫骨折と、その後の日々の
腰痛だ。 そして次いでQOLを損ねているのは「痔」と言う奴だ。 悪質な痔では
ないが、飛び出してきているので厄介なのだ。 これでジ・エンドということにする。
 それでも、毎日のように車の運転もするし、今日は脚立を使って窓枠を超えて
外に出て窓ふきをやった。 台風の潮風が六甲山中腹にある我が家の窓を汚し
ている。あの台風がいかに威力が凄かったか思い知らされる。 
 実は、この作業で死ぬ思いをした。 衰えていることをいやがうえにも思いしら
された。 脚立から窓枠を跨いで外に出ることが、とても厳しいことだった。以前
には、簡単なことだったのに。 老いると言うことは、日に日に・・昨日と違っている。
もちろん数年前、10年前とは大きく違う。 日々老いる・・という言葉の通りなのだ。
 10年前には推測さえできなかった。いや・・していたつもりだが、頭で理解するのと
現実では大違いだ。  
 どうか、身近の老人たちに心を寄せてあげてください。敬老の日だけではなく、
道を歩いている老人たちにも、横断歩道を渡っている老人たちにも心を寄せて
上げてください。  3日後には、今の私の写真を掲載しようと思っていますが、
しばらくあってない人は「彼も歳とったな~」なんて思うのでしょうね。