中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

馬鹿の語源から官僚が見える

 毎日新聞昨日の夕刊に作家の辺見庸さんが「社会が批判を忘れたら」と
言う一文を寄稿しておられるが、それを読むとまさにその通りだなと思った。
 森友問題や加計学園もんだいなど、物語のない夢のような感じがすると。
本当にそうだ、官僚たちが気を利かせで動き、国民のためにではなく、首相
のためにのみ働き、問題化しそうになると文章を書き換え、面談があったか
どうかと問われれば、記憶にないと言う。
 これでは夢の中の話のように物語にもならず、なにが事実で、なにが嘘
なのかも定かではなく、変な夢をみているような錯覚のなかで毎日を送って
いるように思える。
 追及できない野党の力のなさもあっけにとられるほどだが、ここまで与党に
議席を与えた国民の責任だろうとわたしはおもっている。 考えないで投票
する愚かさを今一度反省しないと日本は世界に取り残される国になってしまう。
 辺見さんは一文の中で次のような話を紹介している。
 中国の秦の時代に権力のある宦官が自分の敵を探し出すため、ある策を考えた。
宮中に鹿を持ち込み「珍しい馬です」と皇帝に捧げた上で、宦官は「これは馬だな」
と一堂に聞いた。彼を恐れた役人は「馬です」と答えたが、彼を恐れなかった
役人は「鹿」と言ったために殺されてしまったという話だ。 アホな上司に異を唱える
ことなく、一緒になって「馬だ」という話は、今の官僚たちと同じだと。
 アホと馬鹿。私たちはどっちなのだ????