中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

本も人それぞれの好み

騎士団長殺し」の読後感を先ほど掲載したが、あくまでも
私個人の感想であり、1,2部で130万部も出版したのだから
少なくとも60万人以上の読者がいると読んでのことなのだろうから、
多くの村上フアンがいるということでもあるのだろう。
私の知り合いの方(かなりの知能人)も春樹フアンの一人なのだ。
イデアやメタファーの世界が好きな人には心地よいのかもしれない。
春樹さんが得意とする音楽(クラシックとジャズに凄い知識がある)や
料理などの世界をふんだんに使って書いているのも、フアンにとっては
快感なのだろう。
しかし、川上未映子さんと共著の「みみずくは黄昏に飛び立つ」の中に
「僕は小説をある程度うまく書ける人というのは、客観的にみてまあ少ない
わけですよね世の中に」
「僕よりこれをうまくできる人はそんなにいないだろうと思うと、やっていて
楽しい」
 などと言われると、私の場合は(もう読みたくなくなって)しまうのです。
やはり、司馬遼太郎さんや宮本輝さん、山崎豊子さんなどなど・・・・・
が、いいな~~。
ついでに言えば「紙の月」(角田光代著)などは、途中まで読んだがやめてしまった。
小説の中であっても、忖度しすぎる主人公の心の動きが嫌いだからだ。
あんなにいちいち忖度する妻を持ったら大変だろうなと思ってしまう。
わたしのように、思ったことを、その場ですぐに口に出すタイプの人間には
紙の月の主人公が(おそろしい)人に見える。
まあ・・・これも読み手の勝手なのですが。