中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「騎士団長殺し」は(3)もあるかも・・

二週間ほど前に村上春樹さんの「騎士団長殺し」(1)(2)を読み終えた。
直ぐに感想を書こうと思っていたが、妻が詠み終えての感想を聞いてからに
しようかなと、今日になった。 妻はまだ(1)も読み終えていない。
読みながら感じていたことは・・ずいぶんいろんな本を読んできた私だが、
この手の本は初めてだな・・と、思いながら読んでいた。
文体は読み易い。村上さんのエッセイ類と文体はあまり違わないし、とても
スムーズに読める文体だと思う。
それでも・・なにか(初めて)と思わせられる話の持って行きように??と、ある種の
違和感を抱きながら最後まできっちりと読んだ。
読み終わって感動と言ったようなものは何一つなかった。しかし、見知らぬどこかに
連れて行かれたような感覚が強く残った。
その違和感は(1)の副題のイデアであり(2)の副題のメタファーだろう。
しかし、イデアの世界やメタファーの世界にいざなわれても快感にはならない。
しかし、読者にある種の感触を読者に残せたというのは村上春樹さんの(思う壺)
かもしれない。
この小説は初刊として(1)と(2)同時発売で130万部を出すという前代未聞の
暴挙?に出た。
それらが全部売れたわけではないと思っているが、売れたとしたら凄いことだろう。
第3部となるものが出版されるのかどうか・・・。出版社はそれを狙っているだろうが、
私は(3)が出ても読まないだろう。
 村上春樹さんの本の中では小澤征爾さんと音楽について話をする」100倍も
感動的だった。