世界中に多くの信者がいるカトリック教のフランシスコ・
ローマ法王さまがサンピエトロ広場での謁見で信者らを前に
「猫や犬には大きな愛情を感じているのに、隣人の飢えは手助け
せずに放っておく人をしばしば目にする。」と述べられた。
法王さまの言葉どおり、隣人愛を忘れ去ったような人たちが多くなった
ことを私も嘆いている。
隣人愛以前に、隣人と関わりあうことを恐れているような人たちだって
いる。
知らない人にかかわらない方がいいよ・・・と子供に教えるのはいいとして、
大人が隣人と交わろうとしない風潮を感じるのは私だけだろうか。
もちろん、住む場所によっては大いに隣人と関われるところもあるの
かもしれない。昔の長屋や路地生活の中では醤油の貸し借りがあった
ほどだった。
核家族化が進み、結婚しない男女が増え、子供を産まない夫婦が多く
なり、コミニケーション苦手の人が増え、多くの地域で弱者が孤立して
いる。
少なくとも、積極的に周囲とコミニケーションを持とうとする人が減って
きたようにも思う。寂しい世の中になってきたとは思いませんか?
ペットにそそぐ愛情も大切だけど、隣人も大切にできる精神的な余裕を
持ってほしいものだ。