朝青竜などとは違って、品があると思っていた。
彼にも力の衰えが出てきたのだろうか、なんとしてでも
勝ちたいという思いが前面に出てきて、横綱らしい取り口
ではなくなってきた。
もう2年前ぐらい前からだろうか、強烈に相手の顔面を殴り、
顔が横を向いた隙に自分の組手に持っていくという相撲が
多くなった。
最近は、肘で相手の顔をかち上げてから得意の組手にする
取り口が増えている。
どちらも相撲として反則ではない。だから・・それで良いのだろうか
張り手で、何人もの力士が気を失った状態で敗れたか。
今日の勢戦では最近多発のかち上げで、勢をねじ伏せた。
勢いは「何がなんだかわからなかった」という。
反則ではないが、下位の力士が横綱に張り手やかち上げを
することができるのだろうか?
下位の力士が横綱相手に強烈な張り手などできないだろうし
かち上げも横綱に遠慮してできないだろう。
これじゃ・・・白鴎がいくら勝ち星を重ねても名横綱として記憶
されないのではないだろうか。
大相撲には、ある種の美しさを期待する私が古い人間なのか。
勝つためには何でもアリ…の風潮がうかがえる、最近のスポーツ
界ではあるが…。